当社葬祭式場法輪閣には地蔵菩薩をお祀りしております。
「お地蔵さん」などとも呼ばれ、私たちにとっても親しみのある仏様です。
昔話の「笠地蔵」にも登場し、町や村の入り口やお寺の境内・墓地等に、六体並んでお祀りされていたりもします。
当社では、今から20年ほど前に富山県の高岡市にある仏具の鋳物工場にお願いしてご地蔵菩薩の仏像を作っていただき、地元の石材店さんに台座の制作と取り付けをしていただきました。
その後地蔵菩薩の縁日の24日(毎月24日です)に地元のお寺様をお招きして
開眼供養をしていただきました。
地蔵菩薩は釈迦如来の入滅の後、次の如来となるべく修行しているといわれる弥勒菩薩が出現されるまでの56億7千万年もの長い時間、仏様が不在になってしまうため過去の如来様と未来の如来様の間を繋ぐまさに「今の仏様」です。
菩薩様とは如来様のすぐ下位に位置するナンバー2の位を持った仏様です。
しかし地蔵菩薩は本当ならすぐにでも如来になれる力があると聞いたことがあります。でも如来様になってしまうと直接私たちに関わることが出来なくなってしまうため敢えて菩薩の位置に留まり、死後輪廻をする際に次に生まれ変わるとされる、地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天上界(総称して六道といわれている)の全てに踏み入れ下層に堕ちた亡者を救って下さるとても慈悲深い仏様だと信じられています。右手に錫杖を持ち左の掌には宝珠を持ち
和尚様の姿をしておられるお地蔵様をどなた様もご覧になった事があると思います。
「法輪閣のお地蔵様」はエントランスの国道よりの位置に安置してあります。
この場所は出棺の際にお棺が前を通り霊柩車に載せる場所です。
法輪閣から出棺される方々の御霊が少しでも良い世界に生まれ変われる様に願いをこめてこのお地蔵様を建立致しました。