要注意!!本当の価値とは?

あまりよそ様の商売を批判することはしたくはないのですが、最近多くなってきているご依頼に、「破損した仏壇の修理」がありその度に困ったことが起こるのでブログとして書かせていただきます。
まず仏壇は一人の職人さんだけでは作っていないということです。
家を新築するのに大工さんだけでは無理なのと同じで、骨組みを作る職人さん
紫檀や黒檀その他の材料を外側に貼る職人さん、彫刻をする人、塗装をする人
金物を取り付ける人と、多くの職人さんが関わってやっと一台の仏壇は完成するのです。金仏壇などはクリーニングを可能にするためにバラバラに分解が出来るように作られています。日本の職人さんの伝統の技があればこそ成しうることなのです。

当店に修理を依頼される仏壇の中で、いくら古くても国産品は修理が可能な場合が多いです。逆にまだ10年も経っていない物でも修理が出来ない仏壇もあります。
ホゾを切って組上げるのではなくただ接着剤で修正材を貼り合わせてその上にポリ塩化ビニールの塗装をしてあるだけの(見た目にはわかりにくいのですが)外国で粗雑に作られたものは修理のしようがなく、製造元でも断られてしまいます。

それらの仏壇を購入したお客様には共通点があります。期間限定で市内の会館等で販売されたいわゆる「倒産品の処分」や市内外の「安売り専門店」で購入しているということです。定価100万円の仏壇を10万円でとか30万円の品を5万円とか、
いくら倒産品でもその値段で販売できるはずはないと思います。10万円で販売してもちゃんと儲けが出でいるからこそ場所まで借りて売っているのだと思います。
販売している主体もはっきりせず電話番号も090や080で掲載されることが殆どの筈です。その番号には購入後繋がらなくなるのが常です。
仏壇は電化製品とは違うのです。同じメーカーの同じ品物が何千何万と大量生産されているわけではありません。1ロット5台~10台位しか製造されません。大量仕入れだから安く出来るとの理屈は通りません。
ちゃんと作られたものにはそれ相応の価格が付きます。それを理解していただきたいのです。
一度購入したら最低でも50年は使うことになるのがお仏壇です。購入には注意が必要だと思います。

関連記事

  1. お仏壇

    2019年お盆・お仏壇半額セール

  2. 70周年仏壇半額セール途中経過と御礼

  3. 伊東法輪閣白木の祭壇

    白木の祭壇にこだわる理由

  4. 2019年春彼岸仏壇特別セールのお知らせ

  5. 四苦八苦(しくはっく)

  6. 法輪閣ブログ

    お彼岸です。